生前整理

生前整理の料金や費用の相場とは?

生前整理の料金や費用の相場とは?

ゴミや物、不用品の数が多い場合の生前整理は業者に依頼しなければならないことがあります。この際に多くの人が気にするのは料金や費用です。

「生前整理を業者にお願いしたいけど相場がわからない」という状態だと、怖くて依頼することができません。今回はこのような方のために、生前整理の料金や費用の相場をまとめましたので徹底解説します。

生前整理の料金や費用が決定される要素

生前整理を業者に依頼すると、当然のことながら料金や費用が発生します。この生前整理業者の料金や費用はどのようにして決められているのでしょうか?まずは生前整理業者の料金が決定される要素をまとめましたのでご覧ください。

人件費

どの業界でもそうですが、便利なサービスを利用するときは必ず人件費がかかってきます。生前整理業者だと物の整理や運搬を行う作業員のことを指します。

一般的な生前整理では当日担当する作業員の数が多ければ多いほど、料金が高くなる傾向にあります。もちろんこれはあくまでも一般的な料金の決め方であり、中には「2人までは定額」「作業員の数ではなく間取りで決定」といった業者もあります。

作業量

作業量も生前整理の料金や費用を決定づける大事な要素です。作業量とは具体的に説明すると以下のようなものを指します。

  • 仕分け
  • 分別
  • 梱包
  • 搬出
  • 処理
  • 清掃

同じ間取りでも家の中にある物の総数などは大きく異なります。当然、物の数が少なければ業者の作業量も減るため、全体的な生前整理の作業も早く終わることになります。逆に家の中にある物の数が多いと仕分け、分別、梱包、搬出などの作業も多くなります。

この結果、すべての作業が完了する時間も遅くなるため、場合によっては料金が高くなることもあるでしょう。

またゴミ屋敷に近い状態の家だと、作業員の数も増やす必要があります。そうなると人件費の部分などでも高い料金が発生するため、同じ間取りでも総額が異なってきます。

トラック台数

業者が不用品などを運搬する際に使用するトラックの台数も料金に関わってきます。ワンルームマンションなど小さな家で、ゴミも少ないというケースでは軽トラック1台でも運搬は可能です。

しかし、広い間取りでゴミや物が多い場合は軽トラック1台だと到底収まりません。その結果、軽トラックが2台になったり、2トントラックを稼働させなければならないこともあります。

当然、軽トラック1台より2台、軽トラック1台より2トントラックのほうが料金は高くなります。ちなみにトラックはあまりに大きなものだと、駐車スペースに収まらなかったり、住宅街などの狭い道を通ることができません。

そのため、生前整理で使用するトラックはどんなに大きくても4トンまでが一般的です。トラックにかかる費用相場は1万円~4万円前後となります(台数や大きさにより異なる)。

作業環境

生前整理は同じ間取りでも「作業がしやすい環境か否か」で料金が変わってきます。たとえばですが不用品などをトラックに積む際に、家の壁や玄関に傷をつけてしまう可能性があったり、ご近所さんの住宅に汚れや傷がついてしまう可能性がある場合は、作業前に養生を行うことがあります。

このようなケースでは業者の負担も増えるため、追加の料金が発生することがあります。またマンションなど2階以上の物件の整理を行う場合は、エレベーターの有無によって料金が変わってくることもあるでしょう。

このように同じ間取りでも作業がやりやすいかどうかで、料金が大きく異なってきます。その他、ゴミ屋敷のような異臭が発生している家も近隣住民に配慮して、窓を閉めきったまま作業を進めることがあります。

このような環境で行う生前整理は作業員の負担も大きくなることから、料金が上乗せされるケースが多いようです。

提携業者の有無

生前整理を業者に依頼しても、すべての作業を行ってもらえない可能性があります。具体的には特殊な清掃が必要になる箇所、エアコンなどの撤去、リフォームといった作業です。

基本的に生前整理業者はゴミ、物の整理、不用品の搬出や運搬作業がメインのため、その他の作業に関しては提携している業者へ依頼することがあります。

この提携業者の依頼の有無によって、料金にも違いが出てきます。提携業者が必要になるプランを選択した場合は、提携業者に支払う費用が加算され、総額料金が高くなります。

廃棄物処理などにかかる実費

当然のことですが、生前整理を行っているとさまざまな廃棄物が出てきます。この一般廃棄物の処理にかかる費用を実費で負担しなければならないこともあります。一般廃棄物とは具体的に説明すると以下のようなものが該当します。

種類 具体例
可燃ゴミ 生ゴミ・ちり紙、新聞、雑誌等の紙くず・木くず・衣類等
不燃ゴミ 食器や窓等のガラス・鍋やフライパン等の金属・ペットボトル等のプラスチック
粗大ゴミ 大型の家電製品(家電4品目除く)・タンスや食器棚等の家具類・自転車等
家電4品目 洗濯機・エアコン・テレビ・冷蔵庫
パソコン パソコンおよび周辺機器
自動車 自動車
有害ゴミ 乾電池・蛍光灯・体温計等の有害物質が含まれるゴミ

一般廃棄物やその他のゴミに関する詳細は東京都環境局の公式サイトで確認できます。
【参考】東京都環境局「一般廃棄物の概要」

基本的に家庭で出るゴミのほとんどは一般廃棄物に該当します。この中には粗大ゴミ、家電4品目、パソコン、自動車など特殊な手続きを経て、処分しなければならないものもあります。

また手続きや処分をするには料金が発生します。そのため、一般廃棄物の処理を業者に依頼した場合は、処理の際に発生した費用を実費請求されることがあります。

もちろん業者によって料金プランが大きく異なるため、必ずしも処分料が請求されるとは限りません。しかし、多くの業者は基本的に処分料が発生しますので、後々のトラブルを防ぐためにもしっかりと覚えておきましょう。

その他オプション作業

生前整理業者は依頼主の希望に応じて、さまざまなオプションを用意しています。生前整理で利用できる主なオプションメニューには以下のようなものがあります。

  • エアコンの取り外し
  • 風呂釜や配管などの取り外し
  • 畳の撤去
  • リフォーム
  • エアコン清掃
  • 浴室清掃
  • キッチンや換気扇の清掃
  • トイレや洗面所の清掃
  • ハウスクリーニング

これらは生前整理の基本料金に組み込まれておらず、別途料金が発生することがほとんどです。またオプション作業にかかる費用の相場は作業内容によって異なりますが、概ね3,000円~5万円に設定されていることが多いです。

生前整理の料金や費用相場

生前整理の料金や費用相場

前述の生前整理業者にかかる料金や費用の要素(内訳)を把握したところで、総額料金の相場を見ていきましょう。以下が生前整理を業者に依頼した際にかかる料金、費用の相場です。

間取り 作業員の人数(目安) 料金相場
1K 1名 3万5,000円~
1DK 2名 6万円~
1LDK 3名 8万円~
2DK 3名 10万円~
2LDK 4名 13万5,000円~
3DK 5名 16万円~
3LDK 5名 19万円~
4DK 6名 22万円~
4LDK 6名 25万円~

上記の金額はあくまでも相場、目安であり、必ずしも同じ料金で作業をやってくれるわけではありません。前述のように生前整理は同じ間取りでもゴミや廃棄物の量、作業量や作業環境、オプション利用などによって、料金が大きく異なってきます。

そのため、同じ1Kの物件でも3万円台で済む場合もありますし、6万円~7万円の費用が発生することもあります。このような理由から上の料金表はあくまでも目安として捉えておきましょう。

実際に業者に依頼する際は料金プランの仕組みや追加料金の有無などについてしっかりと質問しておくことが大切です。まれに双方の認識の違いから「騙された」「見積りで提示された金額と違う」といったトラブルが発生します。

料金トラブルは質の良いサービスを提供されても、お互いがスッキリしない気持ちになるため、不明点や疑問点があった場合は必ずその都度質問しておくようにしましょう。

生前整理業者を選ぶときのポイント

生前整理業者を選ぶときのポイント

日本は超高齢化社会に突入しているため、生前整理業者の数も増加傾向にあります。現在、全国で生前整理を行っている業者は約9,000社にも上ります。この中には魅力的な料金を提示してくる業者もいますが、料金だけで依頼する業者を決めるのはNG行為です。

生前整理はゴミや物の整理はもちろんのこと、重要書類や財産にも触れる可能性があります。そのため、料金も含めて総合的に信頼できる業者を見つけることが大事です。

依頼したあとに「やっぱり他の業者にすべきだった…」という感情を抱かないように、事前に生前整理業者の選び方を学んでおきましょう。ここでは生前整理業者を選ぶときの重要ポイントをご紹介します。

資格の有無

生前整理業者を選ぶときに見ておきたいのが資格の有無です。生前整理に関する主な資格には以下のようなものがあります。

  • 生前整理アドバイザー(2級、準1級、1級、2級認定指導員、準1級認定指導員)
  • 生前整理作業技能士
  • 生前整理アシスタント
  • 生前整理コンサルタント
  • 生前整理コンサルタントマスター

これらの資格は生前整理に関する基礎知識、手順をアドバイスできる知識などを持ち合わせていることを意味します。もちろん法律や個人情報保護など、依頼主の不安を取り除いてくれる知識も保有しています。

そのため、見積りの際に資格を保有しているスタッフの人数などを確認してみるのもよいでしょう。その他、生前整理で出る不用品の収集には「家庭系一般廃棄物収集運搬」または「生活系一般廃棄物収集運搬」の許可が必要となります。

これは全国にある各市町村が出している許可です。現在、この許可を得ている業者は少数であり、ほとんどの業者は一般廃棄物収集運搬が認められた業者と提携して生前整理を行っています。

ちなみに一般廃棄物収集運搬の許可を新規で得るのは難易度が高いです。そのため、許可を得ていない業者や提携事業者を持たない業者は、自治体の一般廃棄物処理場(もしくは清掃工場)に直接持ち込んで廃棄を行なっています。

生前整理業者に見積りを依頼する際に「許可の有無」や「提携業者の有無」などについても質問しておくとよいでしょう。悪徳業者になると回収した不用品を不法投棄していることもありますので注意が必要です。

サービスの充実度

生前整理業者の中には物の整理や片付けだけではなく、不用品の買取や処分のサポート、清掃などのサービスを提供する業者もあります。

このようにサービスの充実度が優れている業者に依頼することで「○○は捨てようと思ったけど、買取でお金になるならお願いしたい」といった臨機応変な生前整理が可能になります。

現在は全国に多くの生前整理業者があり、業者側も顧客増加のために、サービスの幅を広げています。サービスの量や充実度に重点を置いて、業者を決めるのもおすすめです。

複数の業者に見積りを依頼する

初めてのサービスを利用するときは必ず複数の業者に見積りを依頼するようにしましょう。複数業者に見積り依頼をすることで「料金相場」「スタッフの質」「信頼度」などがある程度把握できるようになります。

先ほど、生前整理業者の料金、費用の相場一覧をご紹介しましたが、各地域で生前整理にかかる費用相場は異なります。そのため、同じ地域の複数業者に見積り依頼することは非常に大切です。

複数業者に見積り依頼をすることで「うちの地域の相場はこれぐらいか」といった判断もしやすくなります。

また、業者スタッフの対応や質なども比べておきたいところです。生前整理は自身の思い出の品物にも触れる作業ですから、対応の良いスタッフがいる業者に依頼したいと思うのは自然なことです。

その他、見積り依頼をする際には、一度公式サイトにも目を通しておくとよいでしょう。良心的な業者の場合は所在地や料金プランなどが事細かに記載されています。

誤って悪徳業者に依頼しないように、見積りの段階から各業者の対応などをしっかりと見ておきましょう。

生前整理の料金や費用の基本を知っておけば安心

今回は生前整理を業者に依頼した際にかかる料金や費用の相場を解説しました。生前整理を業者に依頼すると最低でも3万円以上かかります。

もちろんこれはあくまでも最低金額であり、間取りや不用品の数などによってはさらに高額な料金が発生します。決して安い買い物ではないため、生前整理を業者に依頼するときは、自身が納得するまで相談や質問をしてみましょう。